世界第2位の合成ゴムメーカー、ロシアNKNK社が低燃費タイヤ用SSBR生産開始


ロシア、タタールスタン共和国の世界第二位の合成ゴムメーカー、ニジネカムスクネフテヒム(NKNK)社は、低燃費タイヤ用に急速に需要が増えている溶液重合SSBRの生産を開始した。5月26日にはオープニングセレモニーを開催し、タタールスタン大統領も出席した。生産能力は年産6万トンで、アスファルト改質剤などの用途で使用される熱可塑性エラストマー(SBS)との併産プラント。生産される変性SSBRのグレードは弊社の支援により最先端の第五世代変性SSBRも含まれており、グローバルタイヤメーカーも品質承認プロセスに入っている。SBSは自家消費もあり稼働開始直後から高い稼働率が見込まれる。

変性SSBR市場は、これまで低燃費に関心の高い欧州などの先進国を中心に拡大してきたが、脱炭素の動きが世界規模となってきたことにより中国、ロシア政府もEVカーを含む省エネカーの普及に力を入れるようになった。省エネカーに適したタイヤの原料となる高性能変性SSBRの需要は中国、ロシアなどでも急激に増えるものと見込まれる。

大統領一行 プラント見学

コントロールルームでのオペレーション

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