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合成ゴム価格が上昇したのにBD価格が下落したのはなぜか?


2021年7月中旬から下旬にかけて、ブタジエンの市場価格は下落傾向にあった。10月13日までに、江蘇省と浙江省の市場でのブタジエンの引渡価格は114千円/mt(6,700人民元/ mt)で引け、7月の最高値から約52%下落した。 しかし、合成ゴムの価格は9月下旬から上昇した。 その背後にある要因は何か?

EPDM供給パターンに影響を与える最近の5年間の輸入変化


ここ5年で、中国の輸入EPDMの主な生産地は、米国から韓国、サウジアラビアに変わった。 その上、中国のEPDM輸入依存度は約60%から約40%に低下した。 この変化は中国のEPDM輸入に大きな影響を与え、EPDM価格動向への影響は小さくなった。中国のEPDMの価格の変化については7月16日のSCIニュースで報告したが2012年から下がり続けた価格は2020年になり上昇に転じ現在は小康状態にある。

8月中国SBSのプラント稼働率は引き続き低下


2021年8月、中国のSBS稼働率は50.14%で、対前月比が4.13%減少し、対前年比が17.37%減少した。中国のSBS生産者は在庫圧力にさらされており、中国のSBS稼働率は低下を続けている。国営企業4社、台湾出資企業1社、中外合弁事業2社、民間企業6社を含む13のSBS生産者を調査した。総生産能力は1,510kt /年。

タイヤの輸出は年初の高い輸出傾向から頭打ちに


国際的な新型コロナの感染症によってもたらされた中国のタイヤ輸出利益は減り、同時に、コンテナの不足と高騰した貨物輸送費が中国のタイヤ輸出の障害となった。 中国のタイヤ輸出は2020年から、2019年にさえ減少する可能性がある。輸出コンテナの不足や高騰した貨物輸送費は短期間で低下することは期待できず、2021年下半期の中国のタイヤ輸出に影響を及ぼし続ける。下半期の中国のタイヤ輸出は上半期より減少することが見込まれ、数量は2019年の同時期よりも少なくなる可能性がある。

中国EPDMの価格はここ数年で新記録を更新


この10年間、EPDMの価格は低迷し、2020年半ばにターニングポイントに達し上昇に転じた。EPDM市場価格は12か月間上昇を続けたがその後価格は下落に転じた。EPDMは中国で比較的輸入依存度の高い製品であり、2016年は60%を超えていたが2021年には40%程度に下がった。2021年1月から5月にかけての自動車の生産台数は前年比36.4%増の1,062.6万台となったが5月の自動車生産台数は前年同月比6.8%減の204万台となった。

中国HIIR消費量分析


HIIR(ハロゲン化ブチルゴム)は主に、タイヤのインナーライナー、サイドウォール、医薬品ストッパー、接着剤、シーラント材料の製造に使用され、タイヤ用途が最も多い。昨年は3月から6月まで稼働率は低下した。今年は例年の水準だが6月の稼働率は低い。タイヤの生産が伸びていないからである。6月の中国国内のHIIR消費量は約24ktの見込。基本的に昨年と同程度。

中国EPDM市場のレビューと予測


2021年の第1四半期には、EPDMの市場価格は供給不足により急速に上昇した。また、中国の国内EPDMの全体的な稼働率は上昇した。第1四半期の平均稼働率は約74.63%で、前年同期比27.31%増加した。製造設備のメンテナンスにより供給不足が悪化することもありえる。また、世界の需要が回復し全体的な供給不足を緩和することは困難と予想される。EPDMの価格は第2四半期も上昇を続け第2四半期の終わりに安定すると思われる。

中国ブタジエンの状況 7万トンの BD 供給過剰のジレンマを回避するための戦略


2021年4月以降、ブタジエンとSBRの間の価格スプレッドは114円/kg(7,000人民元/ mt)以上に拡大した。2021年、中国のブタジエン市場は供給過剰の状態にあり、毎月一定量のブタジエンが消費されていない。統計によると、1月、2月、3月、4月のブタジエンの供給過剰はそれぞれ18kt、3kt、48kt、1ktで、合計70ktの供給過剰だった。

第1四半期中国ブタジエンおよび関連誘導品は昨年同期に比べ好調


中国では新型コロナの感染の抑え込みに成功、経済も順調に発展している。ブタジエン誘導品も2021年第1四半期の稼働率は前年比で上昇した。特に、2021年第1四半期のPBRおよびSBR業界の稼働率は、前年同期比それぞれ5%および9%大幅増加。一方SBS稼働率は著しく低下した。

トピックス

化学工業日報 2021年6月28日付け ETIC-合成ゴムライセンス事業好調


「ETIC Inc. の事業戦略について」

日比谷代表インタビュー記事化学工業日報に掲載

世界第2位の合成ゴムメーカー、ロシアNKNK社が低燃費タイヤ⽤SSBR生産開始


世界第二位の合成ゴムメーカー、ニジネカムスクネフテヒム(NKNK)社は、低燃費タイヤ用溶液重合SSBRの生産を開始した。5月26日にはオープニングセレモニーを開催し、タタールスタンの大統領も出席した。生産能力は年産6万トンで、アスファルト改質剤などの用途で使用される熱可塑性エラストマー(SBS)との併産プラント。生産される変性SSBRのグレードはETICの技術支援により最先端の第五世代変性SSBRも含まれており、グローバルタイヤメーカーも品質承認プロセスに入っている。