中国HIIR消費量分析

(Sublime China Information 2021年7月1日ニュースより)

HIIR(ハロゲン化ブチルゴム)は主に、タイヤのインナーライナー、サイドウォール、医薬品ストッパー、接着剤、シーラント材料の製造に使用される。 タイヤ産業はIIR(ブチルゴム)の主要な関連消費者で、タイヤ企業の状況はHIIRの消費に直接影響する。

6月のタイヤ業界の稼働率は低水準にとどまった。 データによると、山東省のオールスチールタイヤ工場の月間稼働率は60.80%で、前月比0.56%増加した。 中国のハーフスチールタイヤ工場の月間稼働率は56.99%で、前月比2.98%減少した。 主な影響要因は次のとおりと考えられる。 第一に、タイヤ生産者への圧力が激しく、中国の国内および海外市場での取引は安定し減少した。 生産と販売がバランスせず、タイヤ生産者が稼働率を完全に公表することもなく、稼働率は比較的低いままであった。 第二に、タイヤ生産者は、在庫の増加により悲観的になり生産を縮小した。

タイヤ企業の稼働率は低く、HIIRの消費にも影響を及ぼした。 SCIの統計によると、2021年5月の中国のHIIRの消費量は前年比10%増の約24.5ktだった。2019年5月から約6%減少した。6月の中国国内のHIIR消費量は約24ktの見込。基本的に昨年と同じ。

訳者注:HIIR(ハロゲン化ブチルゴム)としては塩素化ブチルゴム(CIIR)と臭素化ブチルゴム(BIIR)がある。他のジエン系ゴムとの接着性と共加硫性が改善される。

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