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インド通信

2018年04月

第一話:インド人は寛容;

コンサルティングの仕事で2010年からインドに出張しています。
あるとき、クライアントの部長さんに、「インド人は寛容さを持った民族であるとの印象を持っていますが、それはヒンドゥー教の影響ですか」と尋ねました。彼は少し考えて、‘それはガンジーさんのお陰だ’と答えました。支配者に対し暴力で攻撃せず独立を勝ち取った指導者ですから、その思想や方法は国民性に影響を与えないではおかなかったに違いありません。5,10,20,50, 100, 200、500,1000,2000ルピー、すべてのお札にガンジーさんの、よく見ると少し微笑んだ、慈愛ある痩せたお年寄りの顔が印刷されています。
イスラムの話が出ると、大抵インド人は悪く言い、寛容とはいえません。イスラムはやたら子供を産んで教育もしない、イスラムの人口増加率は高いのでやがてインドはイスラムの国になってしまうと。かくいうインドは、12世紀からムガール帝国が滅びる19世紀までイスラムの王朝が存在し、ヒンドゥー教や他の宗教を認め宥和的な政策が取られたと言われています。日本人が真っ先に訪れるあの素敵なタージマハルはイスラム王朝時代17世紀に造られました。両者の仲が悪くなり、相互に寛容でなくなった理由は、どうもイギリスの双方を相戦わせる分割統治政策に根があるようです。
コンサルティングをしていて今まで直接に苦情を言われたことがありません。人を傷つけるような発言や皮肉もありません。こうして欲しいと言うとその場はイエスと答えてくれます。ただし同意していない場合は実行しないので後でわかります。相手が満足しているかどうかETICの現地スタッフに聞いて貰って確認をしていますが、その彼も直截には言わず言葉を選んでいます。通常コンサルティング契約は1年単位ですが、結局更新依頼のあるなしが、満足度の証かも知れません。
インドでは桁違いのお金持ちが影響力をもっている、役人は賄賂で懐を肥やして威張っている、ビジネスネゴはタフ、支払いをして貰うのに苦労するなど、いろいろな不満を聞きます。 それでもインド人には寛容な国民性があるのではないかと私は思っています。多様性を包含したヒンドゥー教と、ガンジーさんの非暴力の思想、どちらも影響しているのではないでしょうか。

 

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